厄とは

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厄とは災いにあらず。その本当の意味とは?

人生の節目に反省を促す昔人の知恵

「厄」には「苦しい、災い、節」という意味があります。そもそも「厄」は「役」に通じるといって、必ずしも「災難に遭いやすい」ことばかりが強調されてきたわけではありません。

長い人生には要所要所で節目があり、肉体的、社会的にも様々な変化による区切りがあります。その節目にあたり、あらかじめ心の準備をおこたらないように昔人は「厄年」という習わしを考えたのです。

厄年の方はどうぞ日本唯一の現存する厄神明王様の御宝前で厄年の無事、安泰を祈り、諸事万端において気をつけていただきたいと思います。

厄払いの風習

厄年は性別・地方などによって異なりますが、「大厄」と「小厄」があり、「大厄」は男性と女性で違います。これらの年齢に達した時は、特に身を慎まなければならない期間とされています。

人によっては結婚、家の新築、新規事業、旅行をさけられる方もいますが、普通は健康や身辺に注意した方がよいでしょう。

厄年の年齢は?

一般的に厄払いは、年始より節分までに行います。当寺では年間を通じて厄払いの行事を行っております。地方によってはお参りをした際に、わざと身につけている小物を落して、厄を一緒に落とすという風習があるそうです。

その他「年重ね」といい、2月に再度正月を祝い、早く厄年を送り出す風習や、節分に餅や豆と一緒に厄もまいてしまい、それを他の人に拾ってもらうという風習、あるいは、ぜんざいを多くの人に布施し、厄除けの助けとする風習などがあります。また女性はうろこ模様や七色のものを身につけると良いなど、さまざまな言い伝えもあります。

厄払いの贈り物

厄払いの贈り物には、一般的に肌身離さず持てる長いものや、うろこ模様や七色のものが良いとされています。男性への贈り物には、ネクタイ、ベルト、財布、火箸、腕念珠など。女性の場合には帯、財布、腕念珠など。また厄除けのお守りなどもよいでしょう。

当寺には厄神明王様の霊験あらたかな祈願品やお守りをご用意していますので、どうぞ御覧ください。

厄年が無事に終わった人は?

お授かりになられた、お札 お守り 火箸などを古札納所に納め、御礼参りをします。当寺では、厄年を無事に終えたお礼として、厄神様に金箔を奉納いたします。厄年が無事に終わった人にお祝いを贈る場合は「祝厄払い」「祝厄落とし」などと表書きしてお祝いの品を贈ることもあります。