門戸厄神縁起

門戸厄神縁起

東光寺には厄除開運の厄神明王さまが祀られています。
嵯峨天皇が41才の御厄年の時、愛染明王と不動明王が一体となり、あらゆる災厄を打ち払い、魔を退治する力を夢の中で感じ悟られました。

弘法大師にこの夢をお示しになると、大師は自ら白檀木に愛染明王と不動明王が一体となった明王像を3体、刻み祭られました。そのうち1体が東光寺に伝わる厄神明王さまです。
その御姿が厄除の護符に描かれ天下に広まりました。

戦国の世。世は乱れ、当寺の伽藍もお堂も焼き尽くされました。しかし、焼け跡の灰の中、厄神明王さまの御尊体が厳然と起立されているのを発見し、人々はその御神力にあらためて感服しました。
信者は日増しに増えていきました。

年を重ねるごとに厄神明王さまの御威徳を慕って、当寺を訪れる人は多くなりました。
そして今日においても、人々の心と深くつながり、希望の光と安らぎを与え続けているのです。